事業計画

２０１４年度　未来の都市創造委員会　委員長　野口聡子

　東日本大震災以降、福島第一原発の事故によりエネルギー政策見直しの必要性が問われておりますが、未だに具体的な未来図は描けておりません。私たちは震災時に計画停電等を体験したことで、エネルギーの大切さを改めて強く認識し、エネルギー問題について誰もが考える機会を得たはずですが、実際にはどれだけの人が具体的な行動を起こせたのでしょうか。多様化するエネルギーとの付き合い方次第で、私たちの未来は大きく異なるものになります。

　我がまち川崎は、原発事故以前から環境先進都市として国内最大級のメガソーラーやバイオマス発電を実働させるとともに、風力発電・小水力発電・地中熱利用等の様々な先端技術を持ち、その実用化に向けて着実に歩みを進めております。しかし、残念ながらその事実は市民に十分認知されておりません。

　そこで当委員会では、まず川崎の誇れるエネルギー技術や現状を広く市民に発信することで、時の経過とともに薄れつつある市民の当事者意識とエネルギーに関する興味や見識を高めます。その上で市民一人一人がエネルギー問題について自ら考え、行動できるよう、市民の意識変革を促す事業を構築いたします。さらに川崎青年会議所が考える『共生と調和』のとれた社会の実現に向けた新たなビジョンを市民に発信してまいります。

　また、古きより受け継がれてきた大切な「和」の精神も、我がまち川崎の誇れる財産であると考えます。半世紀以上の長きにわたり継続事業として取り組んでおります、大本山川崎大師平間寺、一般社団法人茶道裏千家淡交会との「三者共催ご供茶式とお茶会」に本年も参画し、市民同士の交流の輪を広げる設えを目指すとともに、茶道を通して「和」の精神を子供達の世代に繋げてまいります。

明るい豊かなまちづくりの実現を目指し、委員会メンバー一同、新たな気概と情熱を持って一年間邁進してまいります。どうか皆様のご支援ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。