基本方針・矢野敦士副理事長

2014年度 副理事長 矢野敦士

(未来の都市創造委員会担当)

 

 我々が生活するこのまち川崎は、江戸時代には東海道の宿場町として賑わい、高度成長期には近代工業の発達とともに京浜工業地帯の中核として栄えるなど、常に時代の先端をいく成長を遂げてまいりました。近年では各地域における再開発事業の推進等により全国有数の人口増加率を示すとともに、音楽をはじめとする芸術や各種スポーツの振興など「魅力あるまちづくり」に向けた活動を積極的に展開した結果、工業以外の様々な分野でも注目を集める都市へと変貌を遂げました。また、産業発展の負の側面として生じた甚大な公害問題を克服する取り組みの中で培った技術やノウハウを活かし、メガソーラーやバイオマス発電等の最先端技術の開発に全国でも先駆けて積極的に取り組み、環境先進都市としての地位を築いています。

 周知の通り、日本は先進国の中でエネルギー自給率が最低水準であり、エネルギー原料の大部分を輸入に頼っています。さらに東日本大震災に起因する福島第一原発の事故により、それまで日本の総発電量の約3分の1を担っていた原子力の利用についても再考せざるを得ない状況に追い込まれました。化石燃料を利用した火力発電に大部分を頼らざるを得ない現状は、地球環境保護の観点からも、また安定したエネルギー供給の観点からもふさわしい状況であるとは到底言えません。環境先進都市・川崎で生活する我々は、今直面しているこの危機的状況を他人事ではなく自分事と捉え、このまちの先人達が常に時代の先端を走ってきたように、そしてどんな逆境にも立ち向かい困難を乗り越えてきたように、次世代を担う子供達のためにも未来を見据え、『共生と調和』のとれた社会づくりを目指し、率先して行動していかなければなりません。

 私は本年度、未来の都市創造委員会の担当役員として、環境・エネルギーをテーマに、委員会メンバーと共に我がまち川崎が置かれている現状を見つめ直し、評価すべき点や抱えている問題を明らかにし、目指すべき姿を考え、その実現のために「今、我々がやらなければならないことは何か」を徹底的に議論し追求します。その上で、我々川崎青年会議所が考える『共生と調和』のとれた社会の実現に向けた新たなビジョンを、広く市民へ発信してまいります。

 明るい豊かなまちづくりの実現を目指し、愛する我がまち川崎のため、誠心誠意努力してまいります。皆様のご支援ならびにご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。

 

【担当事業】

1.環境・エネルギー事業

1.三者共催ご供茶式とお茶会

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